平成15年7月21日(月・祝日)


去る平成15年7月21日。家元は第14回『日本舞踊大会』に出場なさいました。
出場?そうなんです家元の意識の中には、それがコンクールということは全く、驚くべきことにまったくなかったのです。で、結果どうなったか、見事取っちゃったんです、優秀賞を。怖い人です家元って。
当日は、静岡、新潟、川越からも沢山の方々が会場に駆けつけました。そうでしょう、久々に家元の日本舞踊が拝見できるのですから。
楽屋にお訪ねすると、のん気なものです、まず腹ごしらえといっておにぎりをパクパク。そーですよね、コンクールという意識皆無なのですから。身の回りのお世話はさすが地元、伊藤規代枝さん、そして家元ご自宅そばの呉服屋の梅村さんが付きっ切りでなさっていらっしゃいました。
本番は(フォトサロンでも当日のお写真がありますからぜひご覧下さい)、思わずため息の連続、とても私のごとき筆が表現できるものではありません。舞台袖でご覧になっていらっしゃった他の出演者の方が『見事ね、さすが品があるわね』と思わずつぶやいていらっしゃった程。
本番終了後には楽屋で家元を交えて会員さんの記念撮影。
事件はこの後起こったのです。楽屋を出ようとする家元を、ロビーへの出口で若い外人さんたちが取り囲んでしまったのです。『ビューティフル パープル』(当日の家元のお衣裳は紫色でした)一緒に記念撮影はするは、サインはねだるハ、家元がいつも言っていらっしゃるちょっとした草の根国際交流の場が思わず出来てしまいました。
会場を出た陸奥の家会一行は一路丸の内へ、家元を囲んで懇親会を行っていただき解散。スリリングで楽しい一日となりました。
後日、邦楽と舞踊出版社様から家元宅にお電話がかかります。詳しい内容は不明ですが、ちょっと頓珍漢なこんなやり取りがあったようです。
『邦楽と舞踊出版社の中野ですが(社長さんです)』『あ、華扇です、お世話になりました』
『弊社のホームページ、ご覧いただけました』『ごめんなさい、拝見してないんです』
『えー、華扇さんのこと出てるんですよー』『えー、なにが?』
『この間の、日本舞踊大会の件で』『写真なんか出しちゃったんですか?わー、恥かしい』
『いえ、そうじゃなくて、優秀賞なんです』『えー、おめでとう御座います、御社のホームページ、どなたがお作りになってらっしゃるの?』
『いえ、そうじゃなくって、華扇さんが優秀賞なんです』『………(家元絶句)』
で、更に数日後、優秀賞の盾と、審査員の講評が家元宅に送られてきました。
盾はここではお見せできませんが、ある審査員講評を暴露して筆を置きます。
『花道の出は昔傾城の色香と風情を漂わせ、華ある舞台を表出。台詞も心得て色分けも明確に表し、シャベリ舞踊も無難にまとめた。全体に腰のまわりにねっとりとした色気が加われば更に説得力を増そう』
(こんなこと書いちゃってもうじき首になる事務局員)