
平成18年4月7日 深川江戸資料館 小劇場


 出演
陸奥の家喜美栄
京極加津恵 唄
小山貢奈 唄
岡本芳文 唄・三味線
小山 貢 津軽三味線
工藤竹道 唄・笛・尺八
荒井ふみ子 鳴物
山田レイコ 語り
一人で全17曲 衣裳早替りで踊り切りました。
今回の公演は、琉球舞踊、端唄、東京の民謡、歌謡舞踊、津軽民謡の異なる5つの分野の踊りを、一人で踊り分けると言う、私にとりまして初めての構成で御座いました。
琉球舞踊はご存知の通り大和の能楽や歌舞伎などの動きも取り入れていながら、まったく邦舞の常識が通用致しません。
自分では何とかいけたかなとは思っておりますが、昨年来琉球舞踊の手ほどきを頂戴している普久原千鶴子先生がご覧になられたらなんと仰るか。
端唄はお江戸の庶民のお楽しみ、動きすぎず、小粋に、ほのかなお色気が求められます。
江戸端唄でいくつもの会をおやりになっていらっしゃる岡本芳文様の唄と細棹に何処まで付いていけるかとても不安でした。岡本様、如何でしたでしょうか。
東京の民謡には、日本各地の匂いが色濃く残っております。
お唄の京極加津恵様がご主人の村松直則様とずっと続けていらっしゃる「東京の民謡を歌い継ぐ会」から曲を頂戴して構成いたしました。前々から興味のあった新保広大寺系の曲を入れましたが、なんと面白いこと。京極様、雰囲気は出ていましたでしょうか。
賛否両論あったのは歌謡舞踊を入れること。ある方は眉をひそめ、ある方は踊りの新しい波だとおっしゃる。いささか悩みましたが、終ってみて入れてよかったと思っております。皆様方の率直なご感想お聞かせ下さい。
そして津軽。津軽三味線の小山貢様、唄と笛と尺八の工藤竹道様、鳴物の荒井ふみ子様という津軽のおどり以来の気の置けない皆様に加えて、小山貢奈様にお唄をお願いいたしました。
ところで以前から、竹内勉先生が鳴物だけで津軽をおどりなさいと仰っておられたのが心の底に残っており、今回の舞台では津軽じょんがらを三味線と鳴物だけで踊らせて頂きました。
それにいたしましても、小山貢様の迫力には毎回圧倒されます。本当に素晴らしいですね。
さて、それぞれの分野の踊りは密接に絡み合い、互いに相手を取り込み、昇華して出来ています。琉球舞踊の艶やかさから、小粋な江戸端唄へ、一転して同じ江戸とは申せ土の匂いが色濃く漂う民謡の世界、更に今の日本から最後に津軽の民謡へ。
公演を振返ると、改めて日本の踊り文化の奥の深さ、素晴らしさ、美しさにうたれと共に、踊り分ける事の難しさを痛感した舞台で御座いました。次回も是非またお越しくださいませ。 |